モニタースピーカー以前(3) 

<2011年2月5日改訂版>

いよいよ実践編です。
具体的にどうやってヘッドホンの出音を良くしていけばいいのか、
を解説します。

ま、そんなに難しい話ではありません。
多少のお金はかかりますけど。


以下に、その方法を書きます。

(1) 周波数特性に癖の無いケーブル、電源タップ、壁コンセントを使う
(2) オーディオインターフェイス、ミキサー、電源タップにインシュレーターをかます
(3) ノイズ対策として、家電のコンセントをノイズフィルター付きのタップに接続する

・・こんだけですね。
正攻法です。

まず(1)ですが、つべこべ云わず、以下のアイテムを買い揃えてください。

a. 電源ケーブル&電源タップ…PRO CABLEの製品
b. ラインケーブル…オヤイデ SL75RR
c. 壁コンセント… 松下電工 WN1512K (ホームセンターで売ってます)


優先順位でいうと、a が最優先、b と c はタイミングをみて、という感じでしょうか。
もちろん、すべての製品、僕自身の耳でクオリティを確認しています。
間違いないです。
お金は多少かかりますが、本気でやるなら揃えましょう。

お金がかかるといっても、一般的なオーディオグレードの製品で
揃えるよりは相当安く済むし、かつ、クオリティもだいぶ上と云って
いいと思います。

ちなみに僕自身ですが、今(2011年2月4日)は壁コンは有りモノを
そのまま使用しています。
何度か引越しをしているうちに面倒になってしまいまして(笑)。
いちいち電気工事の人を呼ぶのが億劫というか。
なので、まあ、いい加減なもんです。


ただ、どうして上記のような断言が出来るのかといえば、単純に、
僕はこれまで無駄にいろんなケーブルの音を聴いてきたからです。

以前の僕は、1本数万円の電源ケーブルなんかを買ってましたから、
PRO CABLE製品がどれほどまともな物かは、一瞬で判断できました。
僕がオーディオメーカーを馬鹿にしているのも、結局、法外な値段が
付いているにもかかわらず、使えるモノなんか一つも無かったからです。
「一つも」です(笑)。
笑えるっていうか、・・・笑えないんですけど。(^^;
(参考記事「モニター周りの電源&ケーブル対策」)

ここのサイトは結構特殊で、信者も沢山いるし、アンチも沢山いる
ようですが、一番問題になっているのは、たぶん文章なんです。
ちょっと品が無いんですね。内容っていうより言葉の選び方、遣い方。
だいぶ差別的な発言もあるし。

まあ、内容も常識的に読めば相当胡散臭いですし、なので、
アンチを生むのに十分な材料が揃っていることは僕も認めます(笑)。

でもね、とにかく扱ってるモノが良いんですよ。
僕はこのサイトを見つけた時、すでにオーディオメーカーに
見切りをつけていた時期でしたので、その内容を読んで
非常に痛快でしたね。
その書き方はともかく、云ってることは正しいなと。
(AirMac Expressとか云い出しはじめてから、僕には
付いて行けなくなりましたが)

で、実際に商品を買ってみたら、本当に良かった。
それまで買ってきたオーディオメーカーのどのケーブルよりも、
どのタップよりも優秀でした。

優秀っていうか、まとも。
ごく自然な、当たり前の音が出るってことです。
オーディオメーカーのケーブルで自然な音が出てきたことなんて
皆無ですからね、僕の経験では。1本5万とか出してんのに(苦笑)。

このクオリティなら信者も出来るよ、って話です。
特にオーディオ業界に騙され続けてきた人にとっては
思わずのけぞるクオリティだと思います。


そして、もう一方のオヤイデですが、現時点で僕が薦めるのは、
SL75RR と USBケーブルの d+USB class A のみです。
オヤイデも立派なオーディオメーカーですが、最近は音楽制作者に向けた
製品も数多く出していて、少数ですが、モニター向きのものもあります。

特にラインケーブルの SL75RR は本当に素晴らしいと思います。
僕は以前、オヤイデの同じシリーズ SL110XX を薦めていたのですが、
接続端子が XLR で、一般的なオーディオインターフェイスには使えな
かったんですよね。
なので、RCAピン接続のSL75RRも同傾向の音だろうということで
購入したわけです。
これなら変換アダプターを使ってフォーン接続も可能だし。

音は無色透明、原音忠実で、モニターにうってつけのケーブルだと思います。
ただし、ディスコンになってしまったようなので、在庫のあるうちに急いで
買っておいたほうがいいでしょう。
難点はケーブルが硬いこと。
機材の位置によっては、最短距離での結線は難しいかも。

ラインケーブルは、これ以外の選択肢となると難しくて、なぜならSL75RR が
良すぎるからですが、あえて言うなら、 Ex-pro FA series です。
これは本来楽器用のケーブルなので、オススメして間違いがないのか多少の
不安もあるのですが(笑)、僕はわりと良いと思います。
ややカマボコ型の特性ですが、素直な音色でなかなか。
ケーブルの取り回しもSL75RR と比べればだいぶ楽ですし、総じて悪くない。

あと、単に安価に済ませたいのであれば、プロケで売ってる赤いベルデン
いいと思います。明るめの音色なので原音忠実ではないですが、フラットです。


他方、オヤイデの電源ケーブルと電源タップは、モニター用途としては
オススメ出来ません。
プロの中にもオヤイデ信者っぽい人って結構いると思うのですが、機材用途や
楽器用途ならまだしも、モニター用途としては使わないほうが無難です。

たとえば電源ケーブルでいうと、オヤイデの Black Mamba-α は人気で、
僕も良いケーブルだとは思いますが、モニター向きかどうかといわれると
若干疑問が残る。
確かに解像度は高く、周波数特性はフラットで、周波数レンジも広めですが、
音色はナチュラルとはいえない。

プロケの電源ケーブルとタップはとにかくナチュラルに音を良くしてくれます。
最近プロケは、電源ケーブルとタップを新しい製品にバージョンアップしましたが、
それで相当良くなりましたね。旧製品だってとても良かったわけですが。
新バージョンになったことで、この分野でこれ以上のものを探すのはなかなか
難しくなったのではないでしょうか。それくらい素晴らしい。
しかも、安価ですからね。言うことないです。


とにかく、音を変えたいのなら、それは機材で変えるべきであって、
ケーブルで変えるべきではありません。
ケーブルで変えちゃったら、スピーカー本来の音がわからなくなるし、
マイクやエフェクターの本来の音もわからなくなります。そうでしょ?

「本来の出音」がわからないのに、機材の良し悪しや
好き嫌いなんて云えないじゃないですか。
むろん、本来の出音を分かったうえで、プラス・アルファの
要素としてオーディオ用ケーブルを使うのは全然ありですけど。

で、壁コンセントですが、僕はわりと長いこと松下電工の
WN1318 を使用していたのですが、より安価なWN1512K
に交換したら、そっちのほうが全然いい音でした。。
WN1318は高域に癖がありますね。フラットでもないと思う。

とにかく、「普通」だとか「自然」というキーワードでセッティングして
いくのが一番早く正解にたどり着けるように思います。
ま、何を「普通」で「自然」と感じるか、という問題はありますが、
でも、ほんと変なモノ、いっぱい売ってますからね・・。




次に(2)ですが、AT6099 を必要分買って、3点支持でどんどん
カマしてください。
もしオーディオインターフェイスやミキサーの電源がアダプターだった
場合、そのアダプターの下にもカマしてください。
あと、クリーン電源使っている人はそれにも。
機材にデフォルトで付いている足に、あまり良いものはないようです。
大抵、インシュレーターをかましたほうが結果はいいですね。


最後に(3)ですが、これが意外に効果的です。
(1)と(2)は直接的に音をよくするノウハウですが、
これは間接的にノイズを減らすことにより、音をよくします。
電源環境が悪い家ほど効果は出るでしょう。

僕が使っているのは、ELECOM KT-180ヤザワ SHV1513BK です。
上記はアマゾンでで検索して、安い順に1番目と2番目なのですが、
別にこれで十分というか、十分以上の効果はありました。
何を聴いてもなんだかわからない飽和感を感じる、音がぼんやりしている
なんて人は是非導入してみてください。音がすっきりしますよ。

使用方法は、家電(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、電話etc.)のコンセントを
ノイズフィルター付きのタップに繋ぐだけ。
片っ端から繋いじゃっていいと思います。
ちなみに、音楽機材には僕は使っていません。
なんかそれは違うだろうと。直感的に。



さて、これでヘッドホンの出音はほぼ完璧になると思います。
完璧っていうか、最低でも不満のないレベルにはなっているはず。
で、これ以外にあんまり余計なことはしないほうがいいです。

例えば、振動対策とかいって、機材の上にオモリを
乗せたりするのはやめましょう。
「自然」に反します(笑)。

あと他の記事にも書きましたが、「ブチルゴム」も絶対にNG。
別に床なんか揺れてても全然いいから(笑)、そーゆー余計なことはしない。
(参考記事「オーディオアクセサリーについて」)

実際、ヘッドホンの出音が良好ならば、スピーカーからの
出音による振動の弊害ってほとんど感じないと思いますよ。

そして万が一、上記の方法でもまだ不十分に感じる場合、
AT6099を使い、電源ケーブルを床から浮かせてみてください。
特にフローリングの床だった場合、これは非常に有効です。

また、このとき、オーディオメーカー製のケーブル・インシュレーター
とかは絶対に使わないように。(経験者は語るw)
今のところ僕が信用できるのは、本当にAT6099だけなんで。



・・ということで、これにて完結。
最短距離でモニター環境を完成させる手順を書いたつもりです。
ヘッドホンの出音が完璧なら、スピーカーは適当に置いても鳴ります。
マジで。

これで解決しないなら、クリーン電源とかに突入するしかないかと。

僕は一応、信濃 HSR-510を入れています。
効果はもちろんあるんですけど、効果無いって人も
いるそうですし、もうそれは環境次第ですね。

あと、アースを取るといいらしいのですが、これも自分で
やってないので、何とも云えないです。
今のところその必要性を感じてないんで。



ではでは、がんばってください。
あ、あとヘッドホンは、MDR-CD900STがいいと思いますよ。
何度も云うようですが。
いや、別にAKGとかでも全然いいんですけど、完全なフラットでは
ないですからね。


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