そっくりそのまま正確に両スピーカーから出力することです。
そうすることで、最終的なミックス作業を自分のイメージした
とおりに緻密にデザインしていくことが可能となります。
このことはまた、その出来上がった音が聴き手にとってはたとえ
「 悪い音 」 や 「 酷い音 」 、「 不快な音 」 であったとしても
一向に構わない、もしくはそれらは許容されなければならない、という
ことをも意味します。
それが 「 作者の意図した音 」 なのであれば、どういった音であれ
正解だからです。
逆に、自分が不快な音を出したつもりであっても、実際には聴き手に
なんの不快感も与えなかった、ということであれば、それは失敗なのです。
いずれにしろ、制作者の意図した音と、実際にリスナーの
聴く音とが一致するということ、それを実現させるには、
モニター環境を整えること以外に手立てはありません。
ただ、いくらモニターをきちんとしていても、実はリスニング環境が
人それぞれ異なるため、こちらがどんなに良い音を作り出したとしても、
ほとんどの場合それは特別な意味を持てない、と考えることはもちろん
可能です。
しかし、物を作るには、たとえアマチュアであっても、やはり最高級の
受け手をイメージして制作したほうがモチベーションがキープできるし、
やはり結果も良いように思います。
こっちは最高の曲を作って、あとは勝手に聴いてもらう。
それしかありません。
→「モニター経済学(1)」