モニター経済学の第2弾です。
前回は、「 無駄な機材への投資を無くす 」 という観点から述べましたが
今回は、「 CD を売る 」 というところから、書いていきたいと思います。
今日、アマチュアでも簡単に CD デビューできるようになりました。
自主制作で作って、どっかで売る、ということをしている人は沢山
いると思います。もちろん、それが実際に売れるかどうかはまた
別の話なのですが、それはともかく、自分の作品を気楽に CD に
して発表できる時代になったということは間違いないでしょう。
最近考えるのですが、たぶん、これからは、自主制作 CD で飯を食う、
という人たちが増えてくるんじゃないかと思うのです。
なんとなれば、安価な DAW ソフトとインターネットの普及のおかげで
アマチュアでも、普通に 「 聴ける 」 CD を制作し、派手な宣伝がなくても、
ネット上でそれを広めることが可能な環境になったと思うからです。
さてそこで、我々宅録音楽家にとってもっとも重要になってくるのは、
やはり、ミックスとマスタリングの作業ということになるでしょう。
結局、プロのスタジオとの最大の違いは、 「 モニター環境 」 だからです。
そこさえクリアできれば、メジャー流通の CD との違いを、一般的な
リスナーはほとんど区別しないでしょう。
しかしまた、不十分なモニター環境でミックス作業をせざるを得ない
人も大勢いることと思います。その場合は、マスタリングだけでも、
プロのエンジニアに頼んだほうが賢明です。
それは、マスタリングで最終的な作品のかたちが確定するからです。
また、より完成度を高めようと考えるのであれば、ミックスの段階で
プロに任せるべきでしょう。
もちろん、自分でスタジオを借りて、やってもいいですが。
もう勘のいい人は、僕の云いたいことを了解したと思いますが、そう、
自分の部屋のモニターさえしっかりしていれば、わざわざお金を払って、
プロに頼んだり、スタジオを借りたりする必要がないのです。
これで、随分と制作費が浮きますね。
CD を売って、生活をしていこうと考えるのなら、当然、儲けなければ
なりませんが、その 「 儲け 」 とは、売り上げから制作費や人件費、
宣伝・広告費などの経費を引いた、その残りです。
現在、CD が売れない、という話をよく聞きますが、レコード会社が何か
勘違いしているなと思うのは、CD の枚数が出なくても、必ずしも儲から
ないわけではない、ということです。
「 儲け 」 とは、売り上げから経費を引いたものであって、
ということは経費を減らせば、その分は儲けになります。
CD のプレスなんか海外で安く済ませて、従来どおり一枚
3000 円で売れば安くなった分は儲けですよね。
また、CD の売り上げ枚数が減っても、単価を高くすれば
被害は少なくなります。
かつては2万人が CD を買ってくれたが、今は1万人である、
という状況なら、その1万人に、倍買ってもらえるように
すれば儲けは減りません。
たぶん考えれば色々やりようがあると思うのですが。
いうまでもなく、こういう事は、CCCD なんかで解決する問題では
ありません。
デジタル・コピーのせいにするのは簡単ですが、それよりコストカット
すればすむことです。
というか、CCCD 自体に無意味にコストがかかってるんじゃないですか。
結局、経費をかけすぎなんだと思います。
プロのミュージシャンは平気で制作費に数百万円、多い人は
2000 万円とか使うそうですが、今どき考えられません。
もちろん、一番高いのは人件費でしょうし、宣伝・広告費も
絶対に制作費より高いでしょう。
本来そんなに何十万枚売れなくても利益は出るはずなんです。
経費を抑えれば。
人件費を減らしたり、広告の総量は減らしつつ、より効果的に打ったり。
たとえば、今の時代に葉書でライブ告知とかしてくる会社が
あるのですが、メールにすれば経費ゼロですよ。
葉書代、印刷費、郵便代。僕からみれば、全部無駄です。
メルマガやブログで宣伝すれば、かなり経費は浮くでしょう。
儲からないと云いながら、コストカットはしない。
しかも売れない理由を外に求めている。
これでは儲かる道理がありません。
僕らが宅録でやるなら、大きな経費は CD のプレス代くらいです。
全然お金かかりません。メジャーの人たちと比べれば。
かつ、利益はほとんど自分のもの。
印税とか云ってるのが馬鹿らしくなります。
まあ・・・・・・売れればの話ですが(笑)。
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ということで、今回僕が云いたかったことは、モニター環境を整える
ことで、自宅で十分なミックスやマスタリングが可能となり、その分、
CD 制作費が浮く、それは金銭的な利益であるということです。