モニタースピーカー以前(2) 

「モニタースピーカー以前(1)」では、スピーカーのセッティングの前に、
ヘッドホンの音を完璧なものにしておかなければならない、と書きました。

なぜなら、部屋鳴りに影響されないヘッドホンの出音はスピーカーを
セッティングする際のリファレンスとして最適であり、それを「基準の音」と
すべきだからです。

スピーカーからの出音というものは、部屋鳴りに相当の
影響を受けているのですね。
なので、同じスピーカーでも、引っ越したら音が全然
変わってしまった、なんてことがよく起こります。

それは、部屋の響きがそれぞれ違うからです。
壁や床の材質、置かれている物の材質やそれが置かれた場所
により、音の反射の仕方が異なり、響きが変わるからです。

ならば部屋鳴りの影響を一切受けずに済むヘッドホンを「基準の音」として
スピーカーをセッティングする、というのは、最も合理的な判断だと思います。

しかし、基準にしようにも、そもそもヘッドホンの出音自体が
ダメであれば、まったく意味がないですよね。
なので、まずはヘッドホンの出音の調整から、モニター環境作り
は始めるべきだという話になるのです。

そして、その調整されたヘッドホンの音をもとに、スピーカーの
セッティングを詰めていく。

そうすれば、いとも簡単にスピーカーのセッティングは終わります。



さて、その際に使用するヘッドホンですが、僕はSONYの
MDR-CD900STを推奨しています。
僕の知る限り最もフラットな出音で無色透明な音質を持つ、
まさにモニターのためのヘッドホンです。
以前、AKG K271S や AUDIO TECHNICA ATH-SX1 と
音質を比較したことがありましたが、断トツでした。

まずは、このヘッドホンで音楽を聴いて「普通に感動できる状態」
までもっていくことが最初の目標となります。
このヘッドホンはソースの音をそのまま色付けせずに再生しますので、
録音状態の良い音源なら聴いてちゃんと感動できますから。

CD900STって、いわれのない批判を受けがちなんですけど、
それはアンタの環境がダメなんだよって(笑)。
単に、そーゆー話です。
ネットでの批判を真に受けないようにしましょう。
ま、そんな人たちにこそ、このサイトは読んで欲しいんですけどね。


ということで、次の記事では、ヘッドホンの出音を完璧にする方法を
具体的に解説していきます。

→「モニタースピーカー以前(3)」(いよいよ実践編!)


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