なくなるという話ではないし、それに次世代音楽サービスとか言って
おきながらアレですが、結局、レコード会社は、今の商売が成り立た
なくなるまで、決して配信に主軸を移すことはなく、このままCDを売り
続けるだろうと思っています。
そして僕は、はっきり言って、それでいいと思っているのです。
なぜなら、配信などで、儲かるわけがないから。
少なくとも大組織を維持させることは極めて難しいのではないか。それに、
ミュージシャンはレコード会社以上に儲からなくなるので、全面的に配信に
移行した瞬間に、誰もメジャーに見向きもしなくなります。
ならば畢竟、CDを売り続けるしかないのです。
あと、よく簡単に「今は配信が主流だから」とか言う人がいますけど、
全体としては30%以下のシェアだそうなので、まだまだです。しかも、
そのうちの90%以上が「着うた」で、iTunes Store とか全然普及して
ないわけです。というか、現時点ではむしろ失敗している。
だったら、絶対にパッケージ販売で押し切ったほうがいいんです。
もう行けるとこまで行くしかない。
今主流なのは、「データで聴く」ことであって、「データを買う」ことではない
のですね。CDを買う人もPCにリッピングしてiPodなんかで聴いている、
ってだけの話です。
個人的には、データ配信という流通手法は、インディーズやアマチュアの
為のもののような気がします。それは小資本で最小のリスクでやりたい
人たちの手法であって、それをメジャーでやっててもしょうがないだろうと。
(まあ、「メジャー」という概念自体が次第に怪しくなるのでしょうけど)
もちろん、時代の流れは配信ですから、現実的には、「組織を徐々に
縮小させつつ、可能な限りCDを売り続けると同時に、配信への上手な
ソフトランディングを図る」ということになりそうですが、そんな大仕事を
何とかうまく成功させたとしても、その時、有能なミュージシャンはたぶん
メジャーには来ないし、だから最終的には、未来がない。
過去の遺産だけは残りますので、その後は、伝統芸能のような
生き残り方(過去の遺産の使いまわし)をしていくことでしょう。
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ということで、これから何か新しくやるなら、クラウド云々よりも
次世代パッケージでも考えたほうがまだマシかもしれません。
というか、クラシックやジャズなんかのジャンルでは、本気で
そちらを狙いに行くでしょう。
どういうことかというと、上記ジャンルのリスナーの中には、いわゆる
「オーディオ・マニア」が多く存在するからです。
すなわち、「良い音で聴きたい」という人たちで、彼らは、圧縮音源の
データ配信なんて歯牙にもかけない。
むしろデータ販売に求めるのは「CD以上の音質」です。
なので、このジャンルには、すでにCD音質(16bit/44.1kHz)を
超えるデータを有料配信するサイトがいくつか出てきていますし、
24bit/96kHzなどの高音質データをDVD-Rに入れてパッケージ販売
をするレーベルも出てきているようです。
これは結構、未来的だと思うんですよね。
僕なんかは、「テクノロジーが進んだ結果、レコーディング作品の音質が
下がった」という現実を容認できないというか、ちょっとバカ過ぎるだろうと。
正統に進化するなら、当然音質も上がっていくべきで、そこをないがしろに
できる音楽業界人たちの感覚がよくわからない。クラウドサービスなんて
絶対圧縮音源でしょ?いやだなあ。
僕は全然オーディオ・マニアじゃないですけど、最低でもCD音質では
聴きたいと思っているので、ダウンロードで音源を購入することはほとんど
ありません。一度、WAVとMP3とを聴き比べてしまうと、圧縮音源に
金を払う気が失せるというか・・。
まあ、そんなこと考えるのは、イマドキごく一部の音楽好きだけなのかも
しれませんが、でも、悪い音質でいいのなら、それこそYouTubeでタダで
済んじゃうんだからね。
イチ音楽リスナーとしては、「次世代」を謳うのであれば、せめて
CDの音質は超えてくれ、と思ってしまいます。
CDを買う人ですら結局はデータで聴いている、ということなのだから、
「高音質データのDVD-Rパッケージ」という選択は、なかなか良い
落とし所なんじゃないかなーなんて思うのですが。
もちろん、高音質でさえあれば配信でも全然かまわない。
良い音で聴くと、改めて、音楽っていいなと実感できるはずです。
(2011.8.2)
PS: 本当は一回で完結させるつもりで書き始めたテーマだったのですが、
書いているうちにいくらでも書けてしまって、長くなってしまいました。まあ、
表題からイメージされる内容からは結構離れているのかもしれないですが。
次回は、アマチュアやインディーズにスポットを当てて書いてみようと思います。